「何がどうなっているんだい?」
「国分寺シリーズだ」
「その理由は?」
「XEBECが東経大に出展するというので行くことにした。殿ヶ谷戸庭園はあくまでついでだ。前から気になっていたのでね」
「東経大に行くことに意味があるの?」
「ある。実は、中学時代の模試の会場として、年に何回か通っていた。今の目でもう1回見ておく価値があるだろう。それから昔受験の時に実は合格しているんだ。行かなかったけど」
「なんで行かないんだよ」
「いや、もっと別の大学にも受かったので」
「滑り止めかよ」
「そういう意味で縁はあるが滅多に行かない場所なので、行くのも悪くないかなと」
「じゃあ、殿ヶ谷戸庭園は?」
「そうやって何回か行った国分寺なのに、駅前にある庭園に気づいていなかったのは痛恨だなと思って。一度は行っておこうと思ったのさ」
東京経済大学 第115回葵祭というか、XEBECの展示 §
「目当てはなんだい?」
「ヤマト2199」
「実際の目玉は何だった?」
「羽原信義さん」
「ヤマト2199はどうだった?」
「実はさりげなく新作劇場版の設定資料まであって、非常にゴージャスだった」
「なら満足じゃないか」
「でも、実は羽原さんのインタピューがいっぱい貼ってあって、それが主役だった」
「それはどうだったんだい?」
「好きなアニメとして、どうぶつ宝島が名指ししてあった驚いた。同じものが好きか」
「それだけ?」
「いや、小松原一男さんにも言及していてほほうと思った」
「楽しかったのだね」
「他にも武装錬金がちょっと強調されていたり、ゾイドがあったり、知らないアニメも多かったがけっこう面白かったぞ」
「へー」
「葵祭そのものは、わりとこじんまりとした学園祭だと感じたが、少しおっとりとした良い雰囲気だと思ったよ。ダイコンを無料配布する農大などと比較するとね」
殿ヶ谷戸庭園 §
「これはなんだい?」
「国分寺の駅前にある庭園。国分寺崖線にある回遊式庭園。傾斜地は旧古河庭園に近いが立派な洋館はない。須藤公園ほど傾斜はきつくない感じ。でも、広くてゆったりとした良いところだよ」
「どこがいいんだ?」
「特に竹藪がいい。パンダもコパンダもいないけど」
「最大の特徴はなんだい?」
「東経大に行く途中に入口がある。つまり、【少しずれた位置にある】という言い訳も出来ない。本当に目の前にあった庭園なのだよ」
「目の前にあっても興味が無いと見逃すわけだね」
「そうそう。印象に残らない」
「他に何か気になったことは?」
「池が綺麗でね、魚も泳いでいた。一匹だけ赤いのが泳いでいたよ。そして上流部を見たら金魚がたくさん集まっている場所もあった」
「面白かったんだね」
「そう。他に、家屋の展示室もあった。これで入場料150円。安いね」
感想国分寺 §
「三鷹から特快で僅か一駅。そう思えば近い」
「へー」
「吉祥寺から1本で行けないのは難点だけどな」
「ひ~」
感想吉祥寺 §
「井の頭線の改札を出ると、目の前にJRの車両が見えた。これはびっくり」
「昔は見えなかったわけだね」
「そう。吉祥寺か。何もかもみな懐かしいと呟く野望が潰えた。ぜんぜん印象が違う」
「でも、時々吉祥寺まで行ってるじゃないか」
「自転車で行くから駅の様子までは見ていないんだよ」
「ひ~」
「そういう意味で、行っても行っても自転車行動圏内という電車移動だったな」
「どこまでが自転車移動圏なんだ?」
「三鷹までは自転車で行っている」
「帰りを考えなければ、国分寺まで自転車で行ってしまいそうだな」